IPOを実現し、M&Aを成功させる株価算定、新株予約権、シナジ−効果の評価「株式評価.com」

運営管理者:公認会計士 青木寿幸
株式会社 日本中央会計事務所
東京都港区西新橋1-16-5 コニシビル4階

HOME > IPOできる最低条件とは > IPO(上場)しなければ良かったと後悔しないために

■ IPO(上場)しなければ良かったと後悔しないために

IPO(上場)する前は、
「絶対にIPO(上場)したい」
「なんとしてでもIPO(上場)する」
と強い意志を持っている社長も多い。

実際に、強い熱意がなければIPO(上場)なんてできない。
何となくIPO(上場)できたなんていう社長は、絶対にいないのだ。
そのため、IPO(上場)するためには手段を選ばないことも多い。

これが、IPO(上場)してから、後悔する理由になる。

上場するときには、売上と利益は大きい方がよい。
そのため、無理をしてでも売上を前倒しで計上したり、かさ上げをする。
もちろん、それは架空取引ではなく、その期間に営業マンががんばって売上を上げる。
法律的な問題はまったくないし、決算書も契約書に応じて作られている。
ただ、営業マンの意気込みはそれほど長続きはしない。

上場すると、一気に肩の力が抜ける。
それだけではない。
上場すると、未公開のときとは違い、会社の運営経費(ランニングコスト)が何倍にもなる。
証券取引所、監査法人、証券会社に支払う経費も高いのは確かだ。
ただ、これは上場する前から支払っているものもあるし、予想もつく。

異様に経費がかかるのは、株主の管理コスト。
上場するときに一気に株主の数が増える。
株主に通知する郵便料金もバカにならない。
株主総会を開く場所代もかかる。

そして、一番問題なのは、株主対応する人件費。
IRの資料を作成する社員から、電話してくる株主に対応する社員までいる。
結局、すべてのランニングコストは年間最低5,000万円程度はかかると考えるべきだろう。
これが利益を圧迫する。

つまり、上場するともっと売上と利益を上げないと、未公開のときよりも利益が自動的に下がってしまうのだ。
これに上場したときに前倒しになっていた売上の反動が重なると、いきなり下方修正を発表することになる。
一気に株価が下がり、株主からの文句も耳に入るようになると、社員の士気がさらに下がる。
株価が下がると新しい資金調達も難しくなり、何のために上場しているのか疑問を持つ。
思ってみれば、2年前はIPO(上場)に命をかけていたのに。

こんなふうにならないために、
「なぜ、IPO(上場)したいのか、そのメリットは」
「IPO(上場)して集めたお金で、まずは何をするのか」
をよく考えておくことだろう。

IPO(上場)した後に利益が下がっても、株価が急落しても、そんなことは問題ではない。
あなたがIPO(上場)した後にやりたかったことを達成する
これだけで、IPO(上場)したことを絶対に後悔しないはずだ。

そのためには、IPO(上場)する前に、先ほどの疑問に対する自分なりの答えを持つことだ。

投稿又は更新日時:2007年01月21日 18:54


トラックバック

このエントリーのトラックバックURLは、http://www.kabuvalue.com/mt/mt-tb.cgi/80になります