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■ あなたが目指すべき売上と利益は

「IPO(上場)するためには、目標にする売上と利益をいくらにすればよいですか?」
という質問をよく受ける。

実際に証券市場を見ると、1億円の利益でIPO(上場)した会社もある。
10億円の売上でIPO(上場)できた会社もある。
ところが、一方で
「10億円の売上や1億円の利益では、IPO(上場)なんてできないと証券会社の担当に言われた。」
という話もよく聞く。
実際には、証券会社によって違うのだろうか。

実は、自分が目指すべき売上と利益は、自分で探すしかない。
会社ごとに目標が違うため、人は教えてくれないのだ。
では、どうやって探せばよいのだろうか。

これは簡単。
自分の会社と最もよく似ている事業をやっている上場会社を探す。
インターネットで探せばよい。
その上場会社の売上と利益を見て、それを目標にする。
売上と利益は金融庁が管理しているホームページ(EDINET)からすべての上場会社の決算書が過去のものも含めて見ることができる。
(上場会社以外の投資信託、上場ファンドの有価証券届出書、有価証券報告書もすべてダウンロードできる。)

ここで、あなたが投資家であると仮定する。
その場合、どのような上場株を買いたいと思うだろうか。
同じ業種であれば、今後の成長性、売上、利益、利益率をチェックしていくはずだ。

つまり、あなたがIPO(上場)するときには、すでに上場している同じ業種の会社と比べられる。
その会社よりも、有望だと思われなければ、株価は高くならない。

主幹事の証券会社は、IPO(上場)するときに株式が売れなければ、残りはすべて自分で引き受ける。
(資本金が5億円以上で許可を持つ証券会社だけが、上場の引き受けができる)
株式が上場のときに売れそうにない会社の主幹事は決まらず、上場できない。

ここで、ちょっと考えて欲しい。
同じ業種の上場会社の売上と利益に対して、IPO(上場)する前に金額を超えることは難しいはずだ。
すでにIPO(上場)していて、十分な資金力もあり多角化経営をしていれば、売上も利益も金額は大きくなる。
そこで、利益率で考えよう。
上場会社は、内部管理の人材に余分な経費がかかる。
そのため、利益率は小さいはずだ。
利益率なら勝てる。
なぜ、利益率が高いのかをアピールする。
これが、これから会社が伸びる理由になるはずだ。

さらに、似ていても全く同じ事業のはずがない。
少し違うことで、その上場会社よりも将来、売上と利益の金額が超える理由を考えて欲しい。
それを説明できれば、あなたの会社はIPO(上場)できる。

このように考えてくると、すでに成熟している業種は上場が難しいことが分かる。
例えば、レストラン業であれば、何十社もすでに上場している。
100億円の売上がある上場会社、20%もの利益率がある上場会社さえある。
今から、レストラン業でIPO(上場)するためには、これら何十社もある上場会社との違いを出さなくてはいけない。
その違いが見えない限り、IPO(上場)はできない。
人まねでは、どれほど売上があっても、利益率が高くとも、IPO(上場)できない。

今は、まだ同じ業種の上場会社が少ない事業を始めることが、IPO(上場)への近道と言える。
さらに、同業種がIPO(上場)する前に、できるだけ速く、自分がIPO(上場)にたどり着くことが、成功の秘訣であり、このサイトの目的でもある。

(監修 公認会計士 青木寿幸)

投稿又は更新日時:2007年02月18日 09:31


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