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■ IRって、何をすればよいのか

IRと聞くと「難しい、横文字は分からない」と思うかもしれない。
(IRの正式名称は、インベスターリレーションズ)
でも、ホントは簡単。

「株主に20分以内に事業を説明すること」

と覚えて欲しい。
上場するときには、あなたの会社の株式を証券会社が売りさばく。
このとき、個人投資家に説明する時間がある。
この時間だが、だいたい20分ぐらい。

説明会の開催時間が2時間あっても、投資家が集中できるのは20分。
これだけで、理解させる。
でも、そんなにびっくりするほど短い時間ではない。

あなたが病院に行って、医者に診てもらう。
1時間も寒い待合室で待たされて、医者と話す時間はたったの10分。
あなたは、その10分間で病気の現状と治すためにやるべきことを理解する。
そして、その結果として、あなたの前に座っている医者の評価をする。
つまり、医者にとって、難しい病気の話を説明できる時間は、たったの10分間しかない。

今の時代、医者が開業しても、全員が成功するわけではない。
説明が上手な医者がいる病院は人気がでる。
腕のよさなんて、外科でなければあまり関係がない。
しかも、大学病院で手術の成功回数が多くく、経験豊富な医者や、いろいろな論文を出している人など、ほんの一部だ。
そのため、あまり出会うことはない。

また、説明が上手なのと口がうまいのとは違う。
患者は自分の体のことなので真剣。
しかも、これだけ情報があふれているので、医者にかかる前に自分でも十分調べているはずだ。
ちょっとしたごまかしや、ウソはすぐにばれる。
それよりも、患者が不安に思うことを予想して、答えてあげることが重要。
この病院での説明が、ビジネスで言えば会議室でのプレゼンテーションに当たる。

あなたの会社のIRも同じ。
ただ、あなたは医者よりも説明する時間が2倍もあって、答えるまでの準備の期間も十分にある。
上場する前の投資家へのプレゼンテーション、これがIRのこと。
投資家は、機関投資家もいれば、個人投資家もいる。
このIRが上手であるほど、株価も高くなり、多くのお金を集めることができる。
では、実際にどうすればよいのだろうか。

あるIT会社がデータの圧縮技術の特許をとった。
静止画像だけではなく、動画もドンドンメールで送る時代に圧縮技術は重要なことは誰でもわかる。
この技術を活かして、ビジネスモデルを作って事業を展開している。
儲かっている理由は、圧縮技術ではなく、ビジネスモデルがすばらしいからだ。
しかし、投資家からは、単なる圧縮技術が有名な会社だけと見られてしまう。
同じような技術が開発されるリスクが大きいと判断されてしまえば、株価は上がらない。

まずは、その圧縮技術とビジネスモデルを文章で説明する。
口頭ではすぐに消えてしまうし、図ではすべての人の理解が一致できない。
できるだけ、理論的に、そしてすべての人が理解できるように文章を作る。
この文章を何度も直し、これをもとにプレゼンテーションを練習する。

誰にでも、20分間で自分の会社が「儲かる理由」を理解してもらえる原稿ができあがれば、それがIRとなる。
上場審査や投資家の稟議書に添付されるだけの資料は、外注でも十分なので、任せればよい。
このIRだけは、コンサルタントの助言をもらってもよいが、絶対に自分で作るべきだ。
事業が儲かる理由を投資家に共感してもらって、お金を出してもらうこと、これが上場するという意味なのだ。

(監修 公認会計士 青木寿幸)

投稿又は更新日時:2007年02月19日 16:24


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